新刊『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕のもんきりあそび その2

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび

小社新刊『紙あそび歳時記 日本の行事』の出版を記念して、もうすぐやってくる七夕にぴったりの紋切りあそびをご紹介する「七夕のもんきりあそび」。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび

2回目となる今回は、もんきりで楽しむ 七夕の吹き流し飾り。
みなさんもご一緒に、気軽に遊んでみませんか。

 

『名所江戸百景 市中繁栄七夕祭』 歌川広重作 1857

江戸時代の浮世絵師 歌川 広重(うたがわ ひろしげ)の浮世絵 『名所江戸百景 市中繁栄七夕祭』(1857) の中で、ふわりと夏風にそよいでいるのは、屋根よりも高く大胆な構図で描かれた笹の枝に飾られた七夕の短冊や吹き流し。
七夕を楽しむ江戸の街の様子が、生き生きと表現されています。

よく見てみると、ゆうゆうと流れる吹き流しの合間に、大福帳や着物のようなもの、酒徳利に投網、西瓜、鯛のような魚などと一緒に、ひょうたんやお酒の盃などのおめでたいかたちも飾られています。

昔の七夕飾りの例 すいかや人参などの初なりの収穫物や、「天の川」と書かれた短冊も

今ではいろんな夢を受け止めてくれる行事として親しまれている七夕。その昔は、習字や技芸の上達を願うものでもありました。

かつては七夕の日に芋の葉に浮かぶ露を集めて墨をすり、梶の葉の上に筆で和歌を書く習わしもあったとか。(七夕については、小社書籍『紋切り型 風之巻』でもお読みいただけます)

今でも茶道ではこの季節に、梶の葉や、露玉をのせた芋の葉などで水を入れる容器「水指(みずさし)」を覆った「葉蓋(はぶた)」で、涼やかにお点前を楽しむ季節のもてなしがあるそうです。

古くから七夕と繋がりのある「梶の葉」。
その特徴的な葉の姿を見事に写し取った「日本の伝統的なかたち」を、美しくたなびく吹き流しに合せて飾ってみませんか。
もちろん、梶の葉以外のお好きなかたちでも作って楽しめますよ。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび

七夕のもんきりあそび その2
吹き流しに紋切りを合わせて

用意するものは

はさみ
クリップ(なければホチキスや、”貼って剥がせる糊”でも)
のり(緑、赤、黄、白、紫などの紙テープをそのまま使う場合は不要です)
糸かヒモ
『紙あそび歳時記 日本の行事』梶の葉の型和紙折り紙入り)など、お好きな紋切り型の本。
梶の葉以外にも、七夕のもんきりあそび その1でご紹介している七夕にまつわるたくさんの形もどうぞご覧ください。

もんきり吹き流しの作り方

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび

今回は『紙あそび歳時記 日本の行事』に入っている型紙集1から、梶の葉の型を使ってみます。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび型紙はコピーしたものを切ってつかうと便利です。
飾りたい場所に合わせた大きさで、少し縮小しても。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび梶の葉は、1つ折です。お好きな色の和紙折り紙を、「紙の折り方」の図の通りに折っていきます。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび折った和紙折り紙に、クリップやホチキスなどで型紙をとめます。
和紙折り紙の折り目と型紙の向きに気を付けて。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそびはさみで型紙ごと和紙折り紙を切ります。
梶の葉は、はさみだけで切ることができますが、型紙によっては必要に応じてカッターも使いわけて切っていきましょう。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび切れたら型紙を外します。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび

そっと広げれば、美しいかたちの梶の葉の完成です!

 

吹き流しの部分は、五色(緑、赤、黄、白、紫)の紙を細く切ってつなげて作ります。

紋切りあそびで七夕飾り

イラストのように各色混ぜた紙をつなげても良いですし、同色の紙をつなげたものを五色分作ってもすっきりとした吹き流しが作れます。

七夕 もんきり吹き流し飾り

もっと気軽にたくさん作りたい時は、市販の紙テープを好きな長さに切ってまとめても。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび

あとは、切った梶の葉と、長くした五色の紙とを一緒に糸などを通してまとめれば、七夕の吹き流しの完成です。
玄関や軒下などやさしく風が通る場所に飾れば、そよそよと揺れて涼やかに。

七夕のもんきり遊び

また、2本の吹き流しの間に紐を通し、短冊や紋切りをつけて飾れば、笹がない場所でも賑やかに七夕を楽しめそうです。

* * * * * * *

季節はあっという間に過ぎて行きます。
手の中からうまれる紋切りあそびで、伝統のかたちを今現在の空間に切り出し、季節や行事を暮らしの中で味わう、ゆとりある時間を楽しめますように。

空を見上げて願うのは、今も昔も同じ、小さな幸せと大きな夢。
どうぞみなさま、もんきり遊びですてきな七夕をお過ごしください。

『紙あそび歳時記 日本の行事』出版記念 七夕に紋切りあそび

 


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七夕以外にも、お正月、節分、ひな祭り、端午の節句、お盆にお月見、重陽、七五三、冬至など、季節の10の行事を紋切りあそびで気軽に楽しめる、25種の型紙と15枚の和紙折り紙が入った薄型クラフトキットです。
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