夏の自由研究に もんきり遊び 2.伝統のかたちの世界をさらに探検編

もんきりあそびで大人も子供も夏休みの自由研究

夏は、自由研究の時間。
エクスプランテの紋切りシリーズの書籍で江戸時代から伝わる切り紙「もんきりあそび」を楽しみながら、オトナもコドモも日本の伝統のかたちの世界を探検してみませんか。

第一弾の「夏の自由研究に もんきり遊び。手で作って発見する工作編」に続き、今回の「夏休みの自由研究に もんきり遊び。 伝統のかたちの世界をさらに探検編」では、さらに夏の自由研究を発展させてゆく入口としてもおすすめの小社エクスプランテの本と、さらに探検を進めていく自由研究のタネ(アイデア)をご紹介していきたいと思います。
文中ご紹介している本には、切り紙の型と和紙折り紙がセットになっていますので、ハサミやカッター・カッティングマット、クリップや糊、そして自由研究を記録するノートやスケッチブックさえあれば、思い立ったらすぐに紋切りや切り紙を作って思い思いの自由研究を楽しめます。

「調べすすめる」発展系の自由研究の前に、まずは実際に手を動かして紋切りを切ってみることからはじめましょう!

*切り紙には刃物を使いますのでケガのないようご注意ください。

もんきりあそびで大人も子供も夏休みの自由研究

自由研究度数丸に一ツはさみ

まずは紋切りあそびをやってみる
まずはもんきり遊びをやってみる。
・デジタルやデータ化されたものに囲まれた暮らしのなかで、色褪せたり 破れたりする紙を切って作りだす「手で触れることができるかたち、実物のデザイン」として、江戸の切り紙「紋切りあそび」を今一度味わってみる。
・つくった紋切りの切り紙をノートやスケッチブックに貼り、紋の名前を書いて自分だけの「日本のかたち標本」を作ってみる。
・興味深い由来や背景も一緒に記録してみる。

*自由研究のキホンやおすすめ書籍は「夏の自由研究に もんきり遊び 1.手で作って発見する工作編」もぜひご覧ください。

もんきりあそびで大人も子供も夏休みの自由研究

自由研究度数丸に一ツはさみ丸に一ツはさみ丸に一ツはさみ

自由研究のタネ1.
見たことのないかたちを調べる
・見たことがないかたちが使われた紋が気になったら、デザインのもととなったものが何なのか、何の形なのか、図書館やインターネットなども活用して調べてゆく。

自由研究にオススメの本
ぐるりと渦巻く紋をテーマに
『渦巻ぐるり』書籍イメージ『渦巻ぐるり』書籍正面ガジェットブックス シリーズかたち『渦巻ぐるり』
天の渦、地の渦、水の渦・・・ぐるぐると静かに回り出しそうな不思議なかたちの魅力が詰まった紋切り型の本『キリガミ 渦巻ぐるり』。
ぐるりとまわりながら季節をめぐる天と地の間で、とぐろを巻くように謎めいた巴は、まるで異世界への入り口のよう。
さまざまな「かたち」を思い切りキリガミで切って、手のひらの中にたくさんの好奇心の渦を生み出し、そのかたちの由来の謎へと手を伸ばしてみませんか。

自由研究のタネ2.
昔の人々の暮らしを調べる
・もんきり遊びを楽しんでいた江戸時代の人々が暮らしの中でどのようにこれらの「かたち」を使っていたのか、調べてみる。
・古い絵や版画などを使って調べてみる。

自由研究にオススメの本
昔の人々の暮らしの道具の紋を集めました
『紋切り型 ものづくし』書籍正面ガジェットブックス シリーズかたち『紋切り型 ものづくし』
琴柱(ことじ)、滕(ちきり)、鍵、釘・・・紋のモチーフとなった江戸の暮らしの道具やモノたちを通して、その時代の豊かな人々の暮らしに思いを馳せる『紋切り型 ものづくし』。
紋切り型や切り紙をたのしむ男子の皆様にもおすすめの、力強いかたちが目白押し。
切って楽しんだ紋切りのモチーフとなった「道具やモノ」を、探偵気分で古い版画や日本画の中に探すのもまた一興。
「もっと知りたい 江戸時代 ~楽しいお江戸の読書案内」と題した江戸に関するおすすめの資料図書リストは、この夏の読書や江戸時代の自由研究のご参考にもぜひご覧ください。

自由研究のタネ3.
かたちを発展させて「型破り」
・いろんな紋切りを楽しんだら、型の通りに切るだけでなく、型破りをしてみる。
・切ってみた紋切りのかたちを少しずつ変えてアレンジしてみたり、身のまわりの植物や道具など好きなものを使ってかたちのバリエーションを増やしてみる。
・自分だけのかたちに、名前を付けてみる。

自由研究にオススメの本
紋のデザインの展開に習ってアレンジする楽しさ
『紋切り型 天の巻』書籍内容イメージ紋切り型『天の巻』書籍イメージ『紋切り型 天の巻』書籍正面ガジェットブックス シリーズかたち『紋切り型 天の巻』
『天の巻』に掲載されているコラム『「かたち」の言葉』。並び、違い、三ツ追いなど、コラムのなかで”「かたち」の形容詞”と表された昔の人々のデザインの知恵と知識の蓄えを、我々も使ってみませんか。ゼロから「かたち」をデザインするのは膨大な時間や知識などが必要ですが、この”「かたち」の形容詞”を使えば、既存のデザインをアレンジしながら楽しく新しいかたちを想像していくことが出来そうです。
家紋という制約の中で少しずつモチーフを発展させ、バリエーションを豊かにしてゆくデザインのアレンジの足跡をたどる旅はいかがですか。
もんきり男子部instagramより「違い猫手?」・・・コレは「片爪のぞき違い猫手?」(もんきり男子部instagramより)

自由研究のタネ4.
さらに文様の世界へ
・紋切りを楽しんだ後は、紋のモチーフのもとともなった「文様」の世界も覗いてみる。
・着物や器など自分の家の中にある文様を探し、採集してみる。
・登場人物に合わせた衣装の文様に注目しながら、歌舞伎を鑑賞してみる。
・現在も使われている文様、その理由を歴史や背景から推測してみる。「伝統」として長く愛され使われるために必要なことは何か、またその逆で「失われてゆくもの」の原因は何かに思いを馳せてみる。

自由研究にオススメの本
紋から「文様」へと歴史の川をさかのぼる
『新版 文様切り型』制作イメージ『新版 文様切り型』制作イメージ『新版 文様切り型』制作イメージ『新版 文様切り型』書籍正面ガジェットブックス シリーズかたち『新版 文様切り型』
江戸の紋切り型の時代の川をさかのぼると、そこは文様の世界が広がっていました。しっぽう、たてわき、せいがいは。あさのは、わちがい、きねつなぎ・・・そのほとんどが現代でも使われ続けている強い生命力を持った文様たちを、蛇腹折の切り紙で生み出す『新版 文様切り型』。
解説「紋と文様の歴史」では、これらの伝統文様がどのように日本人に愛され、使われてきたか、日本のかたちに思いを馳せることができます。
好奇心の赴くままに、お手持ちの着物についた文様のことを調べてみたり、身近にある文様でキリガミを作ってみたりと、それぞれの興味の深まっていく方角へと自由に文様の世界を進んでいきましょう。

自由研究のタネ5.
世界へ視野を広げてゆく
・日本以外の他の国にも似た「かたち」や「切り紙」があるかどうか探してみる。
・日本のものと似ているところ、似ていないところを比べてみる。
・それがどんな風にくらしの中で使われてきたのか、そのかたちに意味や背景があるのかなど調べてみる。
・旅をする機会があれば、旅先でも調べてみる。

自由研究にオススメの本
中国でのフィールドワークの様子をまとめた本
『中国の切り紙「窓花」黄土高原・暮らしの造形』 丹羽朋子・下中菜穂著 エクスプランテ『中国の切り紙「窓花」黄土高原・暮らしの造形』 丹羽朋子・下中菜穂著 エクスプランテ
小さな切り紙『窓花』を軸に広げられる中国・黄土高原でのフィールドワークの様子をまとめた一冊。人々の暮らしの中に入って関係性を築き上げながら、その暮らしや習慣・風習など見たもの聞いたことが綴られていきます。フィールドワークのノウハウ集ではありませんが、このフィールドワークの進め方や記録、発展・展開の軌跡をたどっていくにつれ、自分の中に潜むフィールドワーク熱がふつふつと沸きあがっていくのを感じる本。「調べ進める自由研究」にぜひ。

 

夏休みの自由研究に、小学生も中学生も、オトナもコドモも年齢も関係ありません。
さぁ、好奇心の翼を広げ、日本のかたちの世界を自由に飛び回る冒険へと旅立ちましょう!