背守り

背守りを紙に刺したところ。 「背守り」の雛形を初めて見たのは「昭和のくらし博物館」だった。昭和の庶民の住宅を、中の家財道具ごと保存したこの博物館は、私達の祖母や母達 の「くらし」の記憶と息づかいに満ちている。ささやかで消えやすく、しかし、人びとが丁寧にちゃんと生きていたことの証の品々。そんななかに「背守り」も あった。 -【背守り】練習帖より

背守りが紹介された「猫のしっぽ カエルの手」2016年年末再放送
京都大原ベニシアさんの手づくり暮らし 猫のしっぽ カエルの手「クリスマスを楽しむ」が
2016年12月18日(日)夕方18:00、21日(水)昼12:25 Eテレで再放送。

背守りとは
背中から忍び寄る魔物から幼子を守るために、着物の背に縫い付けた小さなおまじないのしるしです。

こどもの背中はたよりない。どんなに命の塊のようにいきいきとしていても、ふっと弱って、あちらの世界に引き戻されてしまうような心細さがある。ましてや医学の司式や技術が乏しかった頃、生まれたばかりの命は失われやすく、人びとはさまざまな形で祈りの「しるし」を産着や祝い着に付けた。産着は単なる体を守る衣類ではなく、むきだしの魂を守る「キモノ」だったのだ。

魔物は背中から忍び寄る。あるいは魂は背中から抜けやすい。人びとはそんなふうに考えた。そしてキモノには背に一本の縫い目がある。その背中の「目」が魔物をにらんで退散させる。そう、目には力がある。

ところが、幼い子どもの小さなキモノには、背中に縫い目がない!魔物を睨む目として縫い付けられたのが「背守り」だった。 -【背守り】練習帖より

 

背守りの本
『背守り 練習帖』書籍正面
ガジェットブックス シリーズかたち『背守り 練習帖』
下中菜穂著 エクスプランテ

針と糸で一針一針縫いこめる、ちいさな子供の背中を守る「かたち」。著者の背守りのフィールドワークの軌跡と共に、図案、針と糸もまとめました。背守りを縫い、生きる力を育む手仕事を伝えていくことのできる一冊です。

 

背守りワークショップの様子

2014年7月27日(日)には
「背守りを産着に縫うワークショップ」を
埼玉県の川越氷川神社の中にある素敵なカフェ
むすびカフェさんで行いました。
背守りワークショップ@むすびカフェさん

背守りワークショップ@むすびカフェさん

背守りワークショップ@むすびカフェさん

背守りワークショップ@むすびカフェさん