【ワークショップご報告】月を待つもんきりワークショップ 「お月見もんきり 月を待つ間飾って楽しめる小さな屏風作り」東京・大田区 本と工房の家

今年、エクスプランテの期間限定スペース「本と工房の家」では、9月24日の中秋の名月に向けて、9月18日から22日までを「月を待つ一週間」と題して皆さんとご一緒にお月見を楽しみに待つ小さな催しを繰り広げてまいりました。

月を待つ展示「月の言葉とかたち」では、本と工房の家の書架や、知り合いの皆さんのお持ちの本を持ち寄っていただいて集めた「月にまつわる本」を展示したり、薄(すすき)と共にお月見のしつらえを用意してみたり、さらに、小社出版書籍を購入できる小さな売店コーナー(limited shop in the publisher)にもチャレンジ。

instagramでは月の出の時間に合わせて、2018年9月10日の新月から24日の中秋の名月の晩まで連なる「月を数える」ショートコラムも掲載して、SNSを通してフォロワーの皆さんと一緒に十五夜を待ちました。

また、最終日の2018年9月22日(土)には、“月を待つもんきりワークショップ”「お月見もんきり 月を待つ間飾って楽しめる小さな屏風作り」を開催。

「月を待つ一週間」の期間中、エクスプランテの前に黒板看板を置いてご案内していましたが、そこに置いたワークショップのチラシを見て、ご近所の皆さんも何人か来て下さったそうです。

お立ち寄り下さった皆さま、ご一緒にお月見を待つ時間を楽しんで下さった皆さま、ありがとうございました。

それではさっそく、“月を待つもんきりワークショップ”の、エクスプランテの様子を覗いてみましょう・・・


9月22日(土)
家の前に置いたワークショップのチラシを見て、
ご近所さんも何人か来てくれました。

 

お月見にちなんだ形の紋切りをたくさん切ります。
手前の赤地に白いものは「菱九曜」。星の紋ですが、まるでお団子ですね!

こちらのコーナーには月にちなんだ本を集めました。
「月の言葉とかたち」展示書籍リスト
まるい円盤はオルゴールの円盤。
まるで星座早見表みたい。
星空の音楽に耳をすませてみたいな。

 

待望のおやつタイム。

3段重ねのセイロの中身は、蒸し立てのお団子。そして最後の段は、、、お団子のように丸い里芋でした。
(かつては団子でなはなく、里芋を供えたそう。米作の前は里芋が主食だった名残ですね。
京阪のお団子はちょっととんがった里芋型だとか。

十五夜の晩は子供達がよその家のお供え物をとって食べても良かったので、
こんな風に枝でとっていったという地方もあるということにちなんで、
みんなでケヤキの枝でつついて食べました。
「まるで大家族みたい〜」の声が上がりました。

中国では月の丸さにちなんで家族団欒の日だそうですね。

「月を待つ小さな屏風」を制作中、お互いの作品を全く見なかったのに、
こんなに響き合うデザインが生まれました。

お互いに似たセンスにびっくり。
「まるで姉妹のようだね』とSさんTさん。

さぁ、みなさんの作った屏風を見てみましょう

階段が即席の展示場に。

 

月には大きな桂の木があって、それを「桂男」が切り倒すのですが、
切っても切ってもその桂は復活してしまうのだという伝説があります。
「桂」の木はこんな形のハート型の木。

月の桂もてっきり、この木だと思い込んでいました。
ところが!

前回の旧暦カフェに参加してくれた韓氷さんの「カツラはいい香り」という発言に
あれ?っと調べてみたら、中国で「桂」とは「金木犀(きんもくせい)」のことだとわかりました。
なんと!月の桂とは金木犀だったのですね。

まさに中秋の名月の頃良い香りが夜の闇に漂います。

スタッフの吹山さんが消しゴムスタンプで作った「金木犀」

これが「金木犀」のお酒です。
昼間っからみんなでちょっとほろ酔い気分。

そして、彼女のような「おかっぱ頭」の事を「かむろ」と言います。
手に持っているのが、「かむろ菊」という形です。

屏風やさんです。 屏風いりませんか〜?

皆さま、ご一緒に「月を待つ」ひと時をありがとうございました。