【ワークショップご報告】『江戸の「紋きりあそび」アンデルセンと出会う』千葉県・ふなばしアンデルセン公園 子ども美術館

2019年3月17日(日)に開催された、子ども美術館( 千葉県・ふなばしアンデルセン公園内 )での『きりがみワークショップ 江戸の「紋きりあそび」アンデルセンと出会う』の様子をご報告いたします。
たくさんの写真は、子ども美術館の皆さんがご撮影くださいました。


今日のワークショップの舞台は、子ども美術館にある談話室です。

壁には、不思議なマークがたくさん貼ってありますね。
これはみんな、日本の「紋」。 今日お越しの皆さんに自由に見てもらえるように、事前に貼っていただきました。

丸や三角、四角い紋。もんきり遊びの本も並べて、皆さんをお待ちします。

今回は、ハサミさえ使えればコドモも大人も一緒に体験できるワークショップです。皆さんにおすすめの紋きりの型を選んできましたよ。

それではさっそくワークショップをはじめましょう!

「たくさんのすてきなお話を書いたアンデルセンさん。実は切り紙もたくさん作って楽しんでいたのをご存知ですか?」

事前にエクスプランテのスタッフが頑張って準備したアンデルセンさんの切り紙を、今日はたくさん持ってきました。 みんなで、アンデルセンさんの切り紙と、日本に古くからあった切り紙「もんきり遊び」を一緒に楽しんでみましょう。

紋切り遊びの前に、みなさんは「紋」って知ってるかな?私たちのご先祖が考えた古くからあるかたちです。どんなかたちがあるのか、クイズを出すから考えてみてね。「まずはこのかたち、なーんだ?」

「正解は・・・これ!」「えーっ!?」思いもよらない斬新なデザインに、みんなびっくり。

「じゃあ、これは?」「わかった!!」会場から答えをあてる声が飛び交います。

みんなに手伝ってもらって、いろんなかたちを掲げます。 こんなに豊かにかたちを楽しんでいたご先祖さんには、びっくりしちゃうね。 紋って、おもしろい!

興味がでてくると、自然と小さな手が動き出す。さっそくいろんな紋を切り紙で作ってみましょう。

折り紙のように色紙を折って、型の通りに切っていくと生まれるかたち。

これが、江戸時代のひとたちも楽しんでいた「もんきり遊び」です。型にならって紙を切っていると、時間を越えて、昔の人たちと一緒に遊んでいるみたい。

「わー、いいね!」「これ見て!」どこかでおもしろいかたちが生まれると、お盆にのせて皆さんに紹介して歩きます。「いいねぇ、みんな。型破りだねぇ」

ひょうたん弟「ぼくたちの前にある、この緑のお皿みたいなのは何だい?」
ひょうたん兄「これはね、亀のもんきり遊びのキリカスだよ」
ひょうたん弟「ほぉ、こりゃあ縁起がいいや」

たくさん準備してきたアンデルセンさんの切り紙、どんなふうに紋きりと組み合わせようかな・・・そうだ!

みんなで作ったもんきりは、こうして飾ってみたらどうかな?

アンデルセンさんの切り紙も一緒につけてみよう。かたちとかたちが組み合わさると、なんだかお話を作っているみたい。自分の手で切ってつくったかたちを飾るのって、たのしい。

そうだ!子ども美術館の長い廊下に、ながーい紙を敷いてみようよ。

なんだか舞台の花道のようで、うれしくなっちゃうね。

ここに、いま飾った切り紙を並べたらどうかな?

みんな、どんどん並べてみよう!

どんどんどんどん、それぞれのお話がつながっていきます

「きれいだね」「このかたち、おもしろい!」「これは色の組み合わせが楽しいね」

西洋のアンデルセンさんの切り紙と、日本の江戸時代に楽しまれていたもんきり遊びが出会う。

かたちが、春を喜んでる。

賑やかに並んだ皆さんの作品をみんなで眺めながら、切り紙の世界旅行もそろそろ終点です。

みんな、たくさんの切り紙作りをがんばりました。
切り紙の世界を、こころが元気に飛び回る。

この度はワークショップへたくさんの方にお越しいただき、ご一緒に楽しい時間をありがとうございました。子ども美術館のスタッフの皆さんにもお手伝いいただいて、無事ワークショップを終えることができました。ありがとうございます。

作品を手に、それぞれの家にかえっていく皆さん。「また会いましょう!」


今年で第10回目を迎えるふなばしアンデルセン公園 こども美術館で開催されている「きりがみコンクール」。
2019年3月17日~5月6日に同コンクール参加作品の展示ときりがみの魅力をテーマにした展覧会「第10回アンデルセン公園きりがみ展」が開催されています。
(『きりがみワークショップ 江戸の「紋きりあそび」アンデルセンと出会う』は、同展関連ワークショップとして行われました)

アンデルセン公園にお越しの際は、春を喜び咲く草花とともに、子ども美術館のきりがみコンクールに集まったたくさんの作品をご一緒にぜひおたのしみください。


展覧会開催概要
「第10回アンデルセン公園きりがみ展」
「第10回アンデルセン公園きりがみコンクール」入賞作品の展示をはじめ、これまでの入賞作品やデンマークの子どもたちの作品など切り紙の魅力、楽しさをたっぷり紹介。

会場:こども美術館
千葉県船橋市金堀町525番 ふなばしアンデルセン公園内
日程:2019年3月17日(日)〜2019年5月6日(祝・月)
時間:9:30-17:00(3/17・19、4/9~26の平日は16:00まで)
休館日:3/18、4/8・15・22
こども美術館へのご来館には、ふなばしアンデルセン公園入園料が必要です。

第10回アンデルセン公園きりがみコンクール受賞作品

ふなばしアンデルセン公園 こども美術館公式HP
https://www.park-funabashi.or.jp/and/kodomo/