藤(1) 藤の枝丸

風に揺れる藤の花房

木々を覆う紫の滝のような山藤も美しいが、手入れの行き届いた藤棚は格別だ。
春風に揺れる花房、香りと色、小虫の羽音。うっとりと、この世のものとも思われない。藤棚の下にたたずめば、時を忘れる。
揺れる花房を「藤波」文様という。くるりと回せば「枝丸」。
花だけでなく藤の丈夫な蔓は綱や網に編まれ、藤布のに織られて使われてきた。

この紋は「藤の枝丸」。

しもなかなぼ

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