旧暦カフェ「お盆」@500年の学校

今年の旧暦のお盆(7月15日)は9月6日。
閏月があったため、いつもより遅い日取りです。
翌日の9月7日に町田の梁田寺で、500年の学校のひとコマとして、旧暦カフェを行いました。
梁田寺は曹洞宗のお寺で、こんもりとした森に囲まれた静かなお寺です。
なんと、8月末にご住職がなくなり、本堂でのご焼香からスタート。

ワークショップはお寺の図書室にて行います。
関連書やお盆グッズの実物も展示。

地方色豊かな、お盆グッズ。

夏休みの宿題みたいにそれぞれの「お盆調べ」を発表。
語り合う中で、どんどん記憶の蓋が開いて行きます。
幼い頃の田舎で過ごしたお盆の記憶。ずっと底の方に沈んでいた記憶を取り出してみると、
なんだかとても大切なもののだったような、、、、でも今の自分の暮らしにはない。
ということは、次の世代では消えてしまうのか?
これは消えてしまっていいのか?
対話はどんどん深くなります。

それぞれの記憶のお盆は実に多様で、面白く、謎めいている。
お盆の謎も深まるばかり。
死後の異界をご先祖さまたちは、どんなふうに思い描いてきたのか?
異界の扉が開いて、何者かがやってきてまた閉じる。
それは、仏教の教義にもない、もっと古い時代の痕跡。

お盆の謎に迫るキーワード

盆花を山から摘んでくるのは、草花と一緒にご先祖さまを連れて帰るということ。
私たちも梁田寺の里山を歩いて、それぞれ何かをいただいてこよう。

ススキやチガヤで作った青々とした縄に草花をつけて、盆綱に。

本堂前のお庭をお借りして、鑑賞会。
それぞれの思いを語ります。

お盆をめぐって、語り合うことで、生と死、今私たちの暮らし、仕事のこと、記憶のこと、さまざまなことを語り、聞き合い、手を動かした1日。
なんだか一緒に深い水底にみんなで潜っていったような時間でした。
あ〜。本当によく話した。聞いた。笑ったなあ。
旧暦カフェの可能性を改めて感じました。

まだまだ暑い日が続きそうですが、木陰にオミナエシの花がひっそりと咲いていました。