蔦いろいろ

移ろう秋を写す

「行く秋や 松にすがりし蔦紅葉」(正岡子規)。和歌や俳句では、蔦は常緑の松などと組み合わせて蔦が「移ろう」ことを際立たせてきた。こんなにも人工的になってしまった都市の中でも、松の代わりに古家やフェンスにすがった蔦紅葉が一時燃え立ち、火が消えるように秋が去る。今でも、こんな季節の情景はささやかな楽しみだ。
この紋は「中陰鬼蔦」。『紋切り型 地の巻』に収録。

しもなかなぼ

カテゴリー: お知らせ   タグ:   作成者: エクスプランテ   この投稿のパーマリンク

関連記事