【ワークショップご報告】「こより」と江戸の本 大和市文化創造拠点シリウス

2025年12月14日(日)に、神奈川県・大和市文化創造拠点シリウスでおこなわれた「こより」のワークショップの様子を、ご報告申し上げます。


大和市図書館はシリウスという大型複合施設の中にあり、
市民がくつろいで過ごせる「居場所」として親しまれています。
ゆったりとした椅子、重厚な本棚、たくさんの個室、子どもたちが元気に遊べる場所、、、。

その一角のオープンスペースでのワークショップです。
閉じられた部屋ではなく、参加者以外の方も声が聞こえ、様子が覗ける場所でというのが
開放的でいいなあと思いました。これからの図書館はただ静かに本を読むだけでなく、
異年齢の多国籍の、、多様な人が気持ち良い距離で集える場所としての機能が大切だなあ。

さて、江戸時代の本を手に取って触ってみる大興奮の後
(「べらぼう」で知ったあの黄表紙を初めて触った!」と感動の声も)
「こより」について考えます。

いざいざ、やってみよう!
あれ〜上手くできない。
わからない。左手が動かない。ヘロヘロになっちゃう。。。。

でも、諦めずに手を動かしているうちに、
「できた!」の声もちらほらと。

身体でわかる、嬉しさよ!

紙が大好きだという小学生の女の子。ちょっとコツを教えると、するするとこより犬もできました。

小さな冊子を作ってみます。
キレイな染め紙の表紙を選んで。

みんなの作品が出揃い、ひと言ずつコメントを発表。
やっているうちに、「昔お父さんがするするとこよりを作って、パイプの掃除をしていたのを思い出しました。パイプタバコの匂いまでも思い出しました」という人も。
手の仕事が記憶の蓋を開けました。

初めての悪戦苦闘の「こより」の数々は、大切に和紙のたとうに包んで持ち帰ります。
「なんだか花束みたい」と嬉しそう。
みなさんの手に、小さな手仕事が蘇り息を吹き返しますよう!