
2025年6月26日(木)に行われた渋谷区・景丘の家での伝承行事展示の様子を、ご報告申し上げます。
* * *
さあ、去年の輪っかを運び込み、今年の青草に付け替えです。
作業の準備をしていると、通りがかるいろんな方から、
「わあ、今年もそんな季節ですね」「干し草のいい香り」
などと声がかかります。


すっかり、ここに茅の輪が下がることが、景丘の家の歳時風景になれたのだなあと感慨深い。
やはり、続けることの力ですね。


電車で運ぶ道すがら、なんだかぐわ〜んと歪んで長くなってしまっていた茅の輪。
土台からキリキリと締め直しました。(おかげで、手がヒリヒリ)
その上に新しい草(今年はチガヤが近所でなかなか見つからず、ススキを半分くらい混ぜました)
を巻きつけて、出来上がった今年の茅の輪。
確かにピシッと重厚感のある出来です。


以前、東北の伝統的な切り紙「きりこ」の取材したおり、こんな話を聞きました。
1年間神棚に飾っていた切り紙が、年末にはだら〜んとなる姿を「神様の力が弱くなる」
それをお正月にシャキッとした切り紙に取り替えると「神様の力が戻る」と。
まさに、そんな感じですね。新しい茅の輪は力強い!
今回は下中と松田だけでなく、友人の韓氷さんの3人がかりでの作業でしたが、
なんだか3人の神聖な儀式ぽいですね。(笑)
さあ、輪をくぐって、生まれ変わりましょう。
景丘の家サイト
https://kageoka.com/