
2025年11月29日(土) に、神奈川県立青少年センター で行われた「年中行事」のワークショップの様子を、ご報告申し上げます。
たくさんの稲藁。収穫風景の出前です。
コンバインで収穫すると細かく断裁されてしまうので、なかなか手に入らなくなった藁。
南伊豆でお米を作っているOさんから、分けていただきました。

都会育ちのこどもたちは稲藁を触るのが初めて。
いい匂い。触ると、あったかい。
かつては大切な素材として、縄や蓑、藁靴、筵、藁布団など色々なものに使われてきました。
麦わらは硬くて中が空洞。ストローです。

不思議な亥の子や十日夜の行事のお話の後、早速藁鉄砲作り。
きっちりしっかり束にするのは結構むづかしい。
藁にまみれているうちにみな穏やかな表情に。

できました!

さあ、思いっきり地面を叩きながら唄います。

大きな丸い石を草花で飾って、みんなで息を合わせて地面に打ち付けます。
大きな声で「よんさのよんさ!」
重い石が宙を舞います。さあもう一度!

終わった後に、「あ〜すっきりした!」の声があちこちから聞こえます。
こうやって藁や石を使って大地と交流することで、
人にも大地にもエネルギーが満ちていく。
もしかしたら、この行事の本当の意味はそんなところにあるのかもしれないなあ。

オイノコサンの唄は、人の暮らしを寿ぐ歌。
この唄を口ずさ目ば、福がくる。


会場にも秋の文様がいっぱい。
このイベントの会場装飾にも携わりました。

