夕方の白い花

夕方、図書館の帰り。自転車でちょっといつもと違う道を通る。
こんもりと緑の深い生垣に何やら怪しい気配。
白い幽霊のような花がたくさん、たくさん。
道路にも。ほたほたと落ちている。

烏瓜の茂み。
長い梅雨も、やっと明ける兆しか、
垂れ込めていた厚い雲が、ほんのり軽くなった。
うっすら青い色が滲む夕方。



しもなかなぼ