鉄線

茶人の渋好み

鉄線という名の家紋にはどう見ても花には見えないものがある。
紋帖を繰るたびに「これは何だろう?」と気になった。
「そうだ。種だ!」ある時気がついた。
花が散った後に、ふわふわと渦巻く毛玉のような種ができる。
鉄線といえば花より種だったのだ。
茶人たちが愛したのは、派手やかな花より地味な種だったのか。
なんとも渋い好みだなあ。

この紋は「鉄線」。
『切り紙 渦巻きぐるり』に収録。

しもなかなぼ

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