八重梅

闇に香る梅

「夜の梅」というお菓子がある。
漆黒の羊羹の切り口にぽつぽつと黒い小豆。梅花に見立てた小豆が白くないところが、かつての夜闇の深さを思わせる。
鈴木春信の浮世絵にも同じ題の絵がある。
黒い背景に満開の白梅。手燭を手にした少女が、梅の枝を見上げている。
そんな闇に満ちる梅の香りこそ、江戸の人達は楽しんだのだ。

この紋は「陰八重梅」、『紋切り型 めでたづくし』『紋切り型mini 祝う』に収録。

しもなかなぼ

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