ちん餅

実はこの写真は2001年のもの。
今はない「玉川屋さん」の店先。なつかしいなあ。
ぷっくらかわいい鏡餅。「ちん餅」とある。
この写真を撮った時は、ちんと座る姿から「ちん餅」なのかなと
うっすら思っていた。それが後に「賃餅」のことと知る。
江戸時代、年末に臼と杵を持って餅をつく仕事を請け負って歩いた人たちがいた。
駄賃を払って搗く餅だから「賃餅」。江戸の言葉が生きていた!
化石や土器のかけらのように、日常の中に埋まっている言葉。