真葛(さねかずら)

冬枯れの山道で一際目立つ赤い実。
万葉集、百人一首などにも多数詠まれている。

名にし負はば 逢坂山あふさかやまの さねかづら 人に知られで 来るよしもがな

藤原定方「後撰和歌集」

美男葛とも呼ばれ、奈良時代に若い蔓から採取した粘液が男性の整髪料(葛水)に使われたからとか。
和紙のネリとしても利用される。(布海苔葛とも)
この場所を覚えておいて、春に試してみよう。