【ワークショップご報告】『季節をカタチに もんきりワークショップ 冬』三鷹市生涯学習センターホール

先日2021年12月19日(日)に東京・三鷹市生涯学習センターホールで行われましたもんきりワークショップの様子を、ご報告申し上げます。


四季折々に会を重ねてきた三鷹市生涯学習センターでのワークショップ。
これが今年のワークショップマラソン(12月は毎週末でした〜)のトリとなりました。

下の写真は以前山形県の米沢で見た小正月の「だんごの木」です。
餅花とか繭玉、あるいは柳吊りなど、めでたい形や餅を木の枝につけて
正月を寿ぐ民俗です。ミズキの木が座敷いっぱいに広がって、まるで宇宙樹のようでした。
これを「もんきり」でやってみよう!というのが今回のもくろみ。

これは気仙沼で見つけた「柳吊り」です。
私が子供の頃は、こんなのを神社で売っていました。

さて、集まった30人余りの人たち。
多くのワークショップがそうなのですが、ほとんどが「もんきり」初めての人たちです。
それでも、、、やり始めたら止まらない。どんどん作ります。

なんといっても、今回すごいのは、本物のミズキの大枝と、
ヤナギの枝を担当者の斉藤さんが調達してくれたこと。
市内の公園にあったものを奇跡の連携プレーでゲット。
これも日頃の横のつながりを大切にする斉藤さんのフットワークと人徳とが為せる技です。
あまりにエピソードが面白いので書いてみます。

ヤナギ 丸池の里公園の丸池のぽっこり島(だったと思う)の柳が偶然カイボリのために、歩いて渡れるようになった。そのために10年ぶりに剪定した枝。

ミズキ 偶然大きくなったミズキの枝を剪定した際、担当者が「そういえば斉藤さんがミズキミズキといっていたな〜」と思いだし、その時偶然市のトラックが通りかかったため、巨大な枝を運んでもらえた。

とまあ、偶然と運命でやってきた枝に飾り付けます。

写真ではこの大きさと広がりがなかなか伝えできないのがもどかしい。。
でもやっぱり枝の存在が大きい!
「だんごの木」にミズキが選ばれる理由も納得。
やっぱりやってみないとわかりませんねえ。

山から「松迎え」をして正月の神様の依代にしたのが、
門松や「だんごの木」の風習の肝になるところだったこと、実感しました。
松ではないけど、三鷹の地に生えていた木をここにお迎えし、
それをめでたい形で飾るということができたのは、本当にすばらしかった。
私たちはつい、派手な飾りの方に目がいってしまいますが、実は主人公は枝の方だったんですね!

会場に併設された舞台には、演劇用のバトンが。それを使っての展示です。
あるものを最大限利用できました〜笑。

この大枝は1月16日ごろまで、三鷹市生涯学習センターのエントランスに飾られる予定です。

ヤナギにももみんなで一緒にお餅をつけました。
なんだか大家族になったみたい!
家族やコミュニティーの共同作業というところも行事の大切な意味だったんだな〜。
たくさんの手によって作られた餅花は、大きいのあり、小さいのあり、、
それだけで楽しい時間の記録のようです。
やっぱり、その過程こそが「年用意」なんですね。
みなさんも何かちょこっとでも小さな手仕事を加えてお正月の準備してみてくださいね。

では、良いお年を!

マイクスタンドもいい仕事。