読者の皆さまからのお便り:「長野県伊那谷のコト八日行事の物語が課題図書(小学校高学年)に!」岸さまより

旧暦カフェ常連の紀宝町立図書館の岸葉子さんから教えていただきました。
旧暦カフェ仲間では話題の謎の「コト八日」
熊谷千世子『風の神送れよ』(小峰書店)、早速図書館で借りて読んでみました。

長野県伊那谷では、他とは少し違います。
各家を回って念仏を唱えながら口上を述べ、コトの神を集めて、
村はずれの谷に捨ててくる行事です。
年長者が中心になってこどもだけで運営します。
これをコロナの現在と絡め、こどもの視点で描き、その中で成長する姿を追います。


「こんにちコト申します」
トーン トーン トントントントン
太鼓と鉦のリズムに合わせて、みんなでいっせいに念仏を唱える。
みんなの声が響きあう。この瞬間の、体がぐんと大きくなったような感覚が好きだ。

熊谷千世子『風の神送れよ』(小峰書店)より

この口上を述べる場面の一文になんだか行事の意味、謎がいっぱい詰まっている気がしました。

コトを申す?コトって何?
念仏と神様? 神を捨ててくる?
神って?共に行うことの意味は?
単なる迷信でではない意味があるのでは?

ぜひみなさんにもおすすめです。


熊谷千世子『風の神送れよ』(小峰書店)
https://www.komineshoten.co.jp/search/info.php?isbn=9784338308076