旧暦カフェ・ワークショップ 第15回「亥の子(いのこ) 十日夜(とおかんや)」 東京 南青山 折形デザイン研究所 2019年11月3日(日)

旧暦の時間軸で日本の年中行事を見つめなおす体験型ワークショップ、「旧暦カフェ」。

来る2019年11月3日(日)、 第15回目となる旧暦カフェ・ワークショップを東京・南青山 の「折形デザイン研究所」にて開催いたします。

「端午」、「夏越」、「重陽 お九日」と 旧暦カフェワークショップを開催しております折形デザイン研究所で、11月は「亥の子(いのこ) 十日夜(とおかんや)」をテーマに旧暦のリズムで日本の行事について思いを馳せてみます。

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(今年の旧暦で、十日夜は11/6、亥の子は11/10)
旧暦の十月十日は、農業行事の「十日夜」という収穫祭。一方、武家社会では、この日に将軍が亥猪餅げんちょもち(亥の子)を手づから諸大名に下し与えた日でした。伊勢貞丈の『包之記つつみのき』『貞丈雑記ていじょうざっき』を参考として『亥猪餅の包み』を再現してみたいと思います。

十二支の漢字は本来草木の一年の様子を意味し、十月の「がい」は
「草木が枯れ果て、種子が閉蔵へいぞうされる月」を意味するのだそう。

旧暦十月(亥の月いのつき)の最初の亥の日いのひは「亥の子いのこ」。
さて、この日は何をする日?
藁を棒状に束ねた藁鉄砲や石で地面を打ち据えるという不思議な風習が各地にあります。
鴨川の棚田からいただいた今年の稲藁で藁鉄砲を作って、地面を叩いてみましょう。
みんなで息を合わせて石打ちもやってみたい。そこから何が見えてくるでしょうか?

この日に食べる「亥の子餅」。本来はどんな形だったのでしょう?
時代や場所によって様々な形がありそうです。

今回も五感を使って行事の根っこにあるものへの探求を試みましょう。

「日本人が米を食うということより、ワラの恩恵をこうむっているいるほうが大きいのではないかと思ったことがあった」
 (宮本常一「民間暦」より)

かつては暮らしになくてはならない存在だった藁。今では触れる機会がほとんどなくなってしまいました。藁にたっぷり触れることも楽しみたいですね!

下中菜穂

2012 南三陸入谷の秋の実り

第15回 旧暦カフェ・ワークショップ 「亥の子(いのこ) 十日夜(とおかんや)」 /折形デザイン研究所にて
日時:2019年11月3日(日)13:30-16:00頃
参加費:6,000円(税込) 
    参加費は当日お持ちください。
場所:折形デザイン研究所 東京都港区南青山4-17-1

お申し込み:参加希望される方は、下記折形デザイン研究所のフォームよりお申込み下さい
https://ssl.form-mailer.jp/fms/000ffe53625518

折形デザイン研究所サイト
http://origata.com/


旧暦カフェ。
行事を通じて伝えてきた人々の暮らしと知恵から学び感じる、知的好奇心をくすぐる大人の自由研究。

皆さまのご参加をお待ちしております。

前回の折形デザイン研究所での旧暦カフェ「重陽 お九日(おくんち)」の様子
https://www.xpl.jp/ws-20190929ogkreport/


満ちては欠ける月。
寄せては返す波。
咲いては散る花。
積もっては溶ける雪。
生まれては死んでいく命。
時はただ真っ直ぐに進むのではなく、
めぐる季節の中で、
ゆったりとしたリズムを刻みながら
大きな輪を描く。

日々の暮らしの中で失われゆく
生きる力をかき立て、
滞ることなく時を回し続ける。季節の節目に置かれた「日本の行事」は
そんな先人達の知恵の結晶。