【自習ご報告:3】それぞれの旧暦カフェ・ワークショップ 特別自習(7) お盆 死者を思う季節

◉旧暦カフェ 「やってみる」自習シリーズ

今回の「旧暦カフェ」自習は「お盆」の提案でした。
引き続き皆さんからのお便りをご報告いたします。


それぞれの旧暦カフェ・ワークショップ 特別自習(7) お盆 死者を思う季節 2022年8月12日(金)
https://www.xpl.jp/ws-20220812jisyu/

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西村優子さん(川崎市)
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お盆の思い出

小学生の頃、私は夏休みが始まってから終わるまでのほぼ1ヶ月間、田舎のある鹿児島(両親の実家)に一人送り込まれ、丸々夏休みを鹿児島で過ごしてました。
(親は東京の狭い家にいるより、鹿児島でのびのび過ごしてほしかったようですが、今思えば、それを毎年受け入れてた祖父母もすごいなと思います。。。笑)

鹿児島のお盆は8月13日ー15日でした。
お盆近くになるといたるところから、贈り物として提灯が届きました。
「これ、まわる提灯」「これ、舟の形した提灯」「これ、立派!」とか言いながらあけるのが役目でした。
そして、提灯を部屋中に飾りまくり、12日の夜には、お墓にも提灯を持って出かけ、ご先祖様を一緒に連れ帰り、三日間を共に過ごすのだと。
その間にご先祖様に会いに来るのか、来客が絶えずあった気がします。
とにかく部屋中に提灯がきれいに灯り、にぎやかな不思議な三日間だというのがお盆の思い出です。
ある時、蝋燭が倒れて提灯が燃え上がっているのを見つけ、あやうく家ごと灯火に!
と大騒ぎしたのも、、思い出です。苦笑

たしか、きゅうりやなすも飾ったものですが、今年は、楮の皮で牛と馬をかざってみたり。。
お盆が過ぎたら、紙にしてみようかな。とも思います。ご先祖様の余韻つき紙になりますでしょうか。。
そんなお盆でした。

スタッフO(埼玉県)
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今年のお盆は台風の影響もあり、通常は13日の迎え盆を11日に行いました。



仏壇からお位牌を取り出し、床の間を利用して盆棚のように飾ります。大内行灯も用意。
火をつけない提灯をお寺に持参し、お墓にお花とお線香をお供え、提灯に火をつけて自宅にご先祖さまを連れて帰ります。
このとき、「後ろを振り返ってはいけない」と小さい頃から言われていました。
小さい頃、蝋燭を倒して提灯を燃やしてしまったことをよく覚えています。

わが家は長く「こんばん提灯」を使用していますが、お寺は「弓張提灯」の方もいらっしゃいました。
地域性はなく、各自好きなものを使っているようです。



火を消さないよう、気をつけて自宅に帰り、お線香をあげて行灯(これは電気)をつけて終了。
毎食のお供えには「おがら」で手で折って、お箸を作ります。
お盆期間には毎回新しく用意しています。

15日の送り盆では、火をつけた提灯をお寺まで持参し、お墓でお線香をあげて終了です。
やはり帰路も「後ろを振り返ってはいけない」と言われています。

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秩父(埼玉県)に出かけた際、スーパーのお盆コーナーを覗いてみました。
「精霊花」なるものが売られていました。むむ、何だろう。
お盆に精霊に供える花ミソハギの別称、と書いてあります。
お住まいの地域で使われる方や何かご存知の方、いらっしゃいますか?




これがミソハギ

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