それぞれの旧暦カフェ・ワークショップ 特別自習(11)節分のヤイカガシと虫の口焼き

旧暦の新年おめでとうございます。
今頃はきっと中国も韓国も新年の祝いの最中ですね。

新年好!
セヘ チュッカハムニダ!

暦をめぐる歴史を紐解くと、そこにはさまざまな葛藤や思いが渦巻いています。
東アジアの中では日本のように、ほとんど新暦に移行しているのはむしろ少数派。
かつては同じ日、同じ時を喜びあっていたはずなのにね。

さて、新旧の暦でも変わらないのが、太陽の運行をもとにした行事。
立春や春分、夏至や冬至など。
もうすぐ立春(今年は2月4日)ですね。そして、その前日が節分です。
どうやら中国や韓国にはこの「節分」にあたる行事はないようなのですが、
かつて日本でもこの時期に新年の前の大晦日の厄払いをしていたことの名残りなのかもしれません。

すっかり宣伝が行き渡った「恵方巻き」は最近のつくられた「風習」ですが、
スーパーでも定番で売っている「柊鰯」はしっかりとルーツのある魔除けです。
売っているものは「柊」「豆殻」を束ねたものが多いようです。
でも実はこれも、地方によって様々な形があり、竹やイタドリを燃やして、大きな音をすところもあるそう。
(なんだか中国の春節と似てますね)
共通項は、「痛い」「臭い」「(焼くと)大きな音がする」ものということのよう。

そして、もうひとつご紹介したいのが、「虫の口焼き」というおまじない。
イワシの頭焼いて唾をかけ、
「豆の虫もじりじり」「菜っぱの虫もちりちり」「茄子の虫の口を焼け」、、
「人間の虫もちりちり」、、など唱え言をするのだそう。
殺してしまうというより、「口を焼く」という言い方が面白いですよね。


◉「やってみる」自習の提案

(1) 節分の「おまじない」どんなのがありますか?
  ご近所のものでも、旅先の見聞でも、調べたことでもお知らせください。

(2) あなたの近所で売っている「節分」グッズは?
  誰がどのように、「行事商品」を作って売っているのか?その辺も興味深いですね。

(3) 立春や節分の頃の風習について、なんでも。

ではでは、みなさんの自習報告お待ちしてます。

こんな「年中行事図説」(民俗学研究所編 柳田國男 監修 岩崎書店)より
以前、旧暦カフェで作ってみた「ヤイカガシ」
画像は3coinsより

300円ショップでこんなぬいぐるみセットも売っていたそう!
みんな行事には関心があるんだなあ。でも、なんでも商品になっちゃうのも、なんだかなあ。

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日程:2023年2月3日
参加形式:
今回は自習のみですので自由参加 参加費は不要です
場所:各自皆さんのおうちで。安全やマナーに気を付けて楽しく自由研究してみましょう!
※日程は目安です。ご都合に合わせてご参加ください

さぁ、あなたも #旧暦カフェ節分 してみませんか?

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みなさんの自習結果(写真、制作エピソードなど)を私たちにもシェアしていただけるとうれしいです。

エクスプランテ e-mail: u-yu@yj8.so-net.ne.jp
*ご自身のtwitterやinstagramなどのアカウントから #旧暦カフェ節分 とタグ付けして投稿してくださってもOKです。双眼鏡で探して拝見します。小社SNSへのリプライも大歓迎です。
*メールは2月3日以降に送っていただいても構いません。気長にお待ちしております。
当サイトでご紹介します。匿名や非公開を希望される方はお書き添えください。
みなさんのご報告、お待ちしてます!