【自習ご報告:2】それぞれの旧暦カフェ・ワークショップ 特別自習(12)桃の節供、清明節のころ

◉旧暦カフェ 「やってみる」自習シリーズ

新井厚子さん(大江市)より
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子供の頃、ちょうど今頃ですか、うちの村では子供会で山へ行って、1日、家を作ったりして遊んでいました。男の子たちは今でいうツリーハウス、女の子は樹の間を馬酔木の花で飾って敷物もしいてお花のおうち作り。
山が近くて、いつも裏山を走り回っていた気がします。
今は、動物のものになっていて、手入れもされないで、なんだか寂しいですね。
そんな野や山の幼児体験があるのは本当に貴重なことだと思います。

季節はいつも3月終わりから4月始めの頃で、アセビが山にたくさんある頃でした。
山は、「城山」といってました。(ところは福知山市大江町波美(はび)山といっても小さいもので、このへんの大きい川、由良川が蛇行しているとこに、ひょうたん島みたいにポッコリとあり、全体が古墳のようにもみえます。
実際、このあたり発掘調査され、弥生か古墳時代のものが少しでていて、まだ掘れば出るらしいとご近所さんは言ってました。
波美の山は、遠く大江山からも、御嶽山(大江山に続く山)からも、不思議によくみえる場所で、何か印になるポイントだったのかなあとも見えます。(今はおかげで、携帯のアンテナ基地が立っていていやだな〜です)

郷土史家の方に聞いた話では、このあたりは昔、山城がいろいろあり、「城」と言っても、砦というより、戦いが起こった時に、村人が、さっさと自分の家をたたんで、山に隠れたところ。
そこで戦いが終わるのを山で待って、おさまったら降りてきた、というのを聞いた覚えがあります。

もしかしたら、そんなことが、形を変えて、残っていたのかもしれませんね。
低い木の間に枝を通して花をかけて壁にして、おしべり(敷物)を敷いてお弁当を広げる。男の子たちは木の間に丸太を渡して床をつくて、ハシゴかけて、見晴台。

いろいろイマジネーションが広がってしまいました。

ちょっと季節おわったけど3月の終わりには、地域の明治に建てられたお屋敷でイベントがあり、実家のお雛様を頼まれて飾りました。



私が実家にいた4年ぐらい前までは旧暦のひな祭りに、飾っていましたが、ここのところ誰も出さないので、お雛様も寂しがっていたかなあ。。
もともとあるお雛様の飾りは、ひいおばあさんが持ってきたと思われる明治のもので、その後は母もその姉妹も私も市松人形でした。



まあ、たくさんあるからええわな、って感じだったかな? 久しぶりにお目にかかるふっくら顏のお雛様、おほほな感じで、ええなあ〜とまた、蔵にしまわせてもらいました。
そんな春のいちにち。

下中菜穂より新井厚子さんへ
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これ、すごく気になります。
以前ECフィルムの展覧会をした時、来場した方が、
家族で山に家を作る日というのがあったと話していたのです。
うっかり場所を失念してしまったのですが、、、。たしか西の方だったような。

他の事例調べてみたいと思います。
どなたか、ご存知の方いたら教えてください。

古いおひなさまもいいお顔!
袖口の重ねがすごいなあ。
いろんな古くてたいせつなものが残っている地域ですね。
またあそびにいきたいな〜


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